ボツリヌス治療とは、ボツリヌス菌から抽出したボツリヌストキシンを使用して、筋肉に注射することで、筋肉の収縮を抑制する治療法です。

歯科ボツリヌス治療は、以下のような疾患や症状に対して行います。

笑った時に上唇が過度に上がり、歯茎（歯肉）が多く見えてしまう状態のことです。

理想は歯茎が1ミリ程度見えるくらいが綺麗な印象を与えますが、笑ったときに歯茎が3mm以上露出する場合はガミースマイルと言われ、口元の印象も悪くなります。

ガミースマイルを気にすることにより、人前で笑えなくなったり、口元を手で隠すようになったり、心理的にコンプレックスを持ってしまうこともあります。

また、ガミースマイルは歯茎が露出しているため、通常より歯茎が乾燥しやすくなります。
そのため、虫歯や歯周病になるリスクが増えたり、口臭の原因となることもあります。

ガミースマイルの原因

ガミースマイルは、上唇を上げる筋肉が過剰に活動してしまい、上唇が上がりすぎて歯ぐきが見えすぎるケースの方が多いです。

筋肉の緊張が原因である、歯ぎしり・食いしばり・顎関節症にも効果が期待できます。

筋ボツリヌス注射をすることによって、歯ぎしりや食いしばりの症状を完全になくすことはできないかもしれませんが、注射によって筋肉の緊張が和らぎ、症状が改善される場合があります。

治療の流れ

カウンセリング

患者さんのご希望やお悩みをお聞きします。
お話の上で施術するかどうか決定して下さい。

施術

注入箇所のお化粧を落としていただきます。

ガミースマイルの場合、実際にガミースマイルの表情を作っていただき、症状を強く作っている筋肉を触診して確認します。

なるべく痛みが無いように出来るだけゆっくりと注入していきます。
施術時間は、2～3分で終わります。

経過確認

個人差はありますが効果は3～6ヶ月程続きます。
効果を継続させたい方は3～6ヶ月間隔での注射を行います。

術後、痛みや腫れはありますか？

針の跡が少し赤くなることがありますが、術後、痛みや腫れはなく、特に日常生活に支障をきたすことはありません。

その日お風呂は入っても大丈夫ですか？

ボツリヌスは熱に弱いとされていますので、当日は熱いお風呂やサウナ、激しい運動は避けて下さい。